「こんばんわアーサーさん。」
甘みを含んだ涼やかな声で呼ばれると
少し耳がこそばゆい

提灯を片手に持ちこちらに歩いて来る

「あぁ…こんばんは菊。」

返事をすると赤みを増す頬に

なんだかこっちまで照れてしまう

菊は提灯のセイですよと
言うけれど俺にはそうは思えなかった

菊は足速に『特別な場所』に
連れて行ってくれた

一面大きな沼のようで

微かな月明かりに照らされていた

すっ…と菊がいきなり提灯を消すものだから

不意に驚いてしまった

「アーサーさん大丈夫ですか?」

段々と暗さに慣れてきていたから大丈夫だと告げた

その時目の前をシトラスの光が

通りすぎた。

ぽつぽつと光瞬く物に

例えようのないくらいに魅了されていた

「これは蛍といって少しの間しか生きられないんですよ」

……………。

「だからこそ人を魅了するのかもしれません」

蛍達の瞬きより蛍の飛び交う中にいる菊に
目を奪われていた

それにこのまま菊も消えてしまうのではないかと

不安になる。

いつの間にか菊に抱きついていた

「菊は…どこにもいかないよな…?」

自分でも震えているのが分かる

「アーサーさん…」

…ちゅっ……

唇と唇が重なるだけの短いキス

「私はあなたを置いてなんていきませんよ」

俺よりも低い菊が

自分を包みこむほど大きく見えた

「菊……」

「?」

…好きだ…なんて今は言えないけど

ちゃんと言えるようになるから

どこにも行かないで

俺だけを見ていて

「……さ、そろそろ帰りましょうか」

嫉妬深い俺を君は許してくれますか?

「…菊!!」

まだ愛なんてわからないかもしれない

なにをすればいいのかわからないかもしれない

だから今は君と

…ちゅっ

「I love you.」

「…ME too.」

触れ合う事から始めようと思う



END

なんだこの文章は(´Д`;)

意味不明ですみません
一応 菊朝とさせていただきます

読む方によっては朝菊に見えますかね(>_<)

久しぶりの文章でした
読んで下さってありがとうございました

蟋蟀


書き直しありかも